なかなか言いづらいのですが
上の写真。畳コーナーの作成中の写真ではありますが何がポイントか分かりますか?
周りの壁に断熱材が充填されていないのが分かります。このまま畳コーナー作れば、隠れてしまった壁に断熱材を入れるのは難しくなりますし、ベーパーバリアなんてまず出来なくなります。高気密にこだわっているのであればこういう施工はまずしません。まず断熱材を充填してから畳コーナーなど施工に入るのが気密施工の常識です。
この作り方は大工さんにとっては面倒なものです。高気密にこだわらなければ、どんどん作ってから断熱材を充填した方が楽なんです。無駄(?)なスペースに断熱材を充填する必要もなくなります。当然ですが、隙間だらけになりますので高気密とは言いがたいものになります。
気密施工とは手間がかかるものです。一度外壁面の断熱材をしっかりと充填し、ベーパーバリアで隙間を封じ、それから畳コーナーを作ったりするものです。パイプスペースやふかし壁なんかも同じ。大工さんからすれば二度手間になるのですが、気密をとるためには仕方ありません。
外回りをしっかり決めてから、内部の造作に入るのです。もし現場でそんな作りを見てしまっても中々大工さんには言いづらいでしょうから、営業や監督に伝えてみましょう。(会社によって作り方のマニュアルや施工方法があるでしょうから、まずは聞いてみてください。)
見てしまうとがっかりです。
実は以前リフォームの見積もりで築7年のお宅へ調査に伺いました。高気密だから外の壁はいじらなくていいよって事だったのですが。
畳コーナーによくある収納を引き出し、中の作りはどうなってるの~と覗いてみると、外壁側の壁に断熱材入ってないやん!スッカスカでした。これでは他の部分もどうなってるか心配ですね!ただお客様にはそのことは言いませんでした。もはや7年もたってるし・・・。本人が高気密だと満足してるなら、あえて触れない方がいいのかなと・・・。
特に高気密でなかったり、そもそも気密施工に意識していなければ問題があるという訳ではありませんのでご注意ください。あくまでも気密にこだわる場合の話です。