まず温度差について知ってみよう。その②
温度差を無くす方法の前に、基礎知識として。
温度差というのは3つあります。
- 朝、昼、晩の温度差
- 天井付近と床付近での温度差
- リビングや廊下、洗面室などの部屋間による温度差
まず、こちらについて説明させて下さい。
② 天井付近と床付近での温度差
理想の暖房は「頭寒足熱」です。聞いたことはあると思いますが、キリッと頭がさえて、でも足元は暖かく寒くなく感じる丁度いい状態をいいます。
ところが、実際にはその逆の「頭熱足寒」という状態のお宅が多いのです。原因は建物の断熱・気密性が低く適切な空調管理がなされていないのが原因。外気の冷たい空気が至る所から建物に侵入し、室内のあたたかい空気は上へ上へと追い上げられてしまうのです。
そうなると、暖房をガンガンかけているのに何だか寒く感じる、頭がボーっとする(集中できない)などの症状が現れ始めます。(皆さん経験じたことはありますよね?)
解決方法は大きくは2つ。
- 温水式の床暖房でひたすら床から暖め続ける。北海道や東北で見かけるパターンです。光熱費を気にせず暖かい家にしたいという方はお勧めです。
- 建物の気密性・断熱性を高める。かつ適切な換気システムを採用する。これから新築という方はこちらがお勧め!リフォームでの対応も勿論できます。
超高気密・高断熱と呼ばれる住宅(C値1.0以下)は簡単に言えば魔法瓶のような住宅です。適切な空調管理で外気の影響を受けにくく、通常の暖房(エアコンなど)で天井も床もほぼ同一の温度である状態を保ちます。
ishikawa
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