家を新しくする時には、どこかで引っ越しが伴うものです。新しく土地を見つけて新築すればもちろんのこと、リフォームや建て替えでも家を空けるための引っ越しと、新居に暮らすための2階の引っ越しを行う必要があります。うまく引っ越しを進めるためのコツをまとめました。
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引っ越しの煩わしさ
引っ越しって面倒ですよね。
今住んでいる家の中に、はたしてどれだけの荷物があるのか。それらをすべて整理して、梱包しなければなりません。その上、新居でもまた段ボール箱から荷物を出して整理して収納する手間もあります。
引っ越しの作業に手慣れている人も多くはないでしょう。また、不慣れな作業をすることほど、疲れも溜まりやすいものです。できれば、こうした煩わしさを上手くこなして、引っ越しができないものかと願う人も多いはずです。
新しい土地を求めて新築するのであれば、今住んでいる家から一度引っ越しをすればすみます。しかし大規模なリフォームや建て替えを進めるとなれば、カリスマ委への引っ越しのストレスを低減することは、気持ちよく新居で暮らし始めるためにも大事なことです。
もちろん今では、さまざまな引っ越し専門の企業があって、プロに相談しながら進めることも出来ます。さらには引っ越しのサービスメニューも豊富に用意してくれています。まずは、引っ越し屋さんを先に決めることが最初の手配かもしれません。
それでも自分がやらなければならない仕事はゼロにはなりません。プロの技を活用するためにも肝心なポイントは、あらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。
引っ越しのポイントの中でじつは家を建てる時と同じチェックポイントがあります。それは周辺環境です。
例えば前面道路は4トン車が入れるほどの道路なのか、それとも2トン車に小分けしなければならないのか。分ければ運転手も2人必要となります。それは旧居でも新居でも、どちらの周辺でも同じことです。
新しい土地を探す時、あるいは建て替えやリフォームの仮住まいを探す時、道路の制約を知っておくだけで、引っ越しにかけるコストも低減できます。
引っ越しのプロは基本的にどのような条件の場所であっても諦めることはありません。下見の段階でしっかりと見ておかないと損をします。限られた予算の中で、できれば無駄な経費をかけずに、新居と暮らしにこそ少しでもコストをかけたいものです。
道路の広さの概略は次の通りです。
時速30キロほどの速度で車が普通にすれ違えるような道路であれば4トン車が十分に入ります。互いに速度を落としてすれ違うような道路では2トン車になります。さらに、自転車やバイクとすれ違える程度の道路では幌つきの1トン車程度しか入れません。
これは旧居や新居の前面道路だけではなく、途中の進入路でも確認しておかなければならない事です。もし建設地であれば、工事を進めるうえでも法律的な規制の面でも要注意の土地という事になります。
引っ越しのツール
引っ越しを手際よく進めるためには、なんといっても段取りが一番です。もちろん引っ越しのプロが下見をすれば、たいがいのことは見えてきます。
基本的には大きな家具類はプロに任せるのがよいでしょう。梱包から搬出入まですべて任せることができます。搬出入に使う通路が傷つかないように養生するのも、引っ越しのプロならではの対処法です。
ただし、その中でもピアノだけは重量もあり、オプションになっているのが通例です。
さらに、プロが用意するツールには次のようなものがあります。
- ハンガーケース
- シューズケース
- 食器ケース
例えばハンガーケースは、洋服箪笥やクローゼットなどでハンガーにかけられた衣類を、そのまま掛けかえるだけで運べるものです。これらは引っ越し当日にケースを持ってきてくれるので、日常的に使っているハンガーに掛けられた衣装や靴、食器類は前日までに引っ越しの準備をする必要はありません。引っ越し専用のツールとして考えられているので梱包時間も短縮でき、新居での荷解きも楽になります。活用しない手はありません。
段ボール箱テクニック
引っ越しには段ボールがつきものです。
段ボールの扱い方で引っ越しの出来が決まると言っても過言ではありません。
まずは最初に、段ボール箱に入らないものは、プロが手掛けてくれるものと考えていいでしょう。逆に段ボール箱に入れなければならないものが、家主の責任となります。
こうした段ボール箱のテクニックを知ると引っ越しの作業がスムーズに進みます。まず最初のポイントは、
すべてを段ボール箱に入れること
たとえば紐で束ねたような荷物があると、それだけで整理がつかなくなります。段ボールで箱であれば重ねて置けるのですが、それも出来なくなります。
しかも、途中でほどけることがあれば、大きな手間をかけることにもなります。たとえ束ねたものでも、自分が手持ちで運ぶもの以外は、すべてを段ボール箱に入れるべきです。
また、段ボール箱は、詰め込みすぎると積んだ時に不安定になります。段ボール箱の外形状が守られるように入れることも大事なポイントです。
段ボール箱サイズは重さで選ぶ
段ボール箱のサイズもいろいろとあります。入れるもののサイズで決まるのも当然ですが、じつは重さで選ぶことが大切です。
たとえば雑誌や書籍などは意外と重たいものです。大きな段ボール箱に詰めると、重くなりすぎて取り扱いにくくなります。書籍や雑誌はSサイズの小さめの段ボール箱を利用しましょう。
奥の部屋から段ボール箱に入れること。
段ボール箱に詰めるのは引っ越しの2~3日前から始めます。収納されているものを表に出すので、当然のことながら段ボール箱が部屋に溢れます。手前の部屋から段ボール箱を積んでしまうと、引っ越し時にスムーズに運搬できないことがあります。奥の部屋から作業を始めましょう。
段ボール箱の横に部屋番号を書く
段ボール箱に梱包してしまうと、中に入っているものは分からなくなってしまいます。段ボール箱には、区別する情報を表記する必要があります。
最も単純なのは、新居のどの部屋に持っていくかを書くことです。この時、積み重ねた時にも認識できるように、段ボール箱の横に書くようにします。さらにタンスの種類などを書いておくと、新居での整理がしやすくなります。
荷物を受け入れる新居では、できれば間取り図を書いて、各部屋にアルファベットや番号を割り振っておくと分かりやすくなります。新居の間取り図も、玄関先に貼っておくと荷物の搬入がスムーズになります。
団オール箱の内容をテープの色で区分
段ボール箱の梱包封印には、赤・黄・白あるいはその他の色のテープを用意します。そのテープも、引っ越し屋さんが持ってきてくれる事もあります。
割れ物などの取り扱いにくく注意が必要なものは黄色のテープで封印します。例えば日常的に使う食器とか道具類とかです。新居では黄色いテープから開ければ、すぐにも生活を始めることができます。
また、建て替えやリフォームなどで仮住まいへの引っ越しをする時には、黄色いテープ以外はそのまま開封しないで保管しておくことができます。この黄色いテープの区分が的確にできるほど引っ越しはスムーズになります。
引っ越しのタイムライン
段ボールの他にも、オーディオやビデオの配線などにもテープを駆使すると、新居に移ってから接続が楽になります。移動してから悩むより、抜くときにしっかりと整理しておく方が賢明です。
その他に家電製品などにも、いくつかのポイントがあります。冷蔵庫や洗濯機はあらかじめコンセントを抜いて準備するのがよいのですが、どちらも内部に水を溜めていることがあります。冷蔵庫は冷凍室の霜が解けて溜まり、洗濯機は排水のホースの中に溜まっているものがあります。引っ越しの前に確認して、処分しておきましょう。
こうした荷物の扱い方の他にも。引っ越しにあたってはさまざまな申請も必要です。引っ越しの当日を迎える前に、しなければならないこともあります。災害対策のタイムラインと同じように、引っ越しのタイムラインスケジュールを作成してみました。チェックリストとしてご活用いただければと思います。
(おうちのはなし198号より)
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