超高気密住宅にたいする私見

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先進国から見れば、日本の住宅は遅れている。

日本の住宅は先進国から見れば非常にレベルは低いと言われています。もはや先進国では超高気密高断熱の全館暖房が当たり前となりつつある世の中、日本の住宅は一部のメーカーや工務店さんが頑張っているくらいで、全体的にはまだまだそのレベルには至っていません。

世界で最も先進的な住宅と言われるのが、ドイツの住宅なんですがそのドイツのレベルから言えば、日本で一番レベルが高いとされる北海道の高性能住宅であっても、ドイツではギリギリ建てられるかどうかというレベルになってしまうそうです。

さて、日本はなんで住宅のレベルが劣っているかと言いますと、これは私の私見ではありますがそもそも日本の気候風土に超高気密高断熱住宅が適していないと思っています。

北海道のようにひたすら寒くひたすら暖め続ければいいという地域であればいいのですが、本州のように寒い冬もあれば高温多湿の夏もあるとなるとそうはいかないと思います。

靴を思い出してみてください。

江戸時代、人々は草履や下駄などはいて出歩いていましたが、明治になり洋靴が入ってきてスタイルは一変しました。みんなが洋靴を履くようになって身だしなみを整えるようになりましたが、それに伴い今までになかった病気が出始めました。「水虫」ですね。なんか嫌なたとえで申し訳ないのですが、今でも水虫に対する薬は生まれていません。薬ができればノーベル賞とまで言われてますね。

洋靴は日本の高温多湿の気候には本来合っていないものです。じめじめした環境が靴の中でそういう嫌な病気を生み出してしまったのです。私は住宅も同じだと考えています。

住宅も気密化が進み、温かいお家が求められてきましたが、それい伴いシックハウスやアレルギーといった現代病を生み出してしまいました。じめじめした暑い夏は湿度、温度ともにカビがはえやすい環境を作り出してしまいます。壁の中にカビがはえてしまっては手も足も出ません。そのカビをダニが食べ、そのダニの糞や死骸がアレルゲンとしてシックハウスの原因の一つになってしまいます。

パッシブデザインで過ごしやすく

先年、家族で南伊豆の民宿に泊まりで遊びに行きましたが、古い日本家屋で引違の大きな窓だらけのおうちでした。(その時、たまたま伊豆で地震が多発していて、ちょっと怖い思いをしてしまう程窓だらけの民宿でした。)

しかし、夜は過ごしやすい!扇風機だけで心地いい風が入ってくるのです。エアコン無くても真夏の夜にこんなに快適に過ごせるんだと感動するくらい心地いいお部屋でした。そして、逆に冬場は相当寒いんだろうなとも感じました。

これが本来の日本の設計だと思います。エアコンとか便利なものがなかった時代は、いかに夏を過ごしやすく生活できるかが一番の課題でした。風が通りやすい設計にすることで夜も快適に睡眠ができて、生活しやすく、カビやダニも繁殖しないよう常に乾燥されている状態に保つことが出来ました。

それを今でいえばパッシブデザインと呼んでいます。

冬の寒さは布団や炬燵などなんとか耐えていました。冬は何とか耐えられても、夏場のじめじめだけは耐えられなかったのですね。人も住まいも。

しかし私は超高気密住宅をお勧めします。

パッシブデザインは自然の力を利用して快適な住環境を創り出そうとするもの。聞こえはとてもいいのですが、裏をかえせば自然に左右される環境になるというもの。

伊豆で体験した窓だらけの民宿のような設計は現実的には難しく(耐震上の理由など)、そしてやっぱり冬も快適に過ごしたい。寒い冬と高温多湿の暑い夏。この2つの矛盾した気候を解決するにはどういう家がいいのか?

高気密高断熱とパッシブを取り入れた住環境が一番であり、実際にそれを取り組んでいるメーカーや工務店も数多くありますが、私はそれは中々難しいと思っています。

実際に10年前に我が家を建築した際、パッシブな家にしたいと考え吹き抜けや高所窓などを利用した家を建築しました。比較的窓も多いです。しかし、伊豆で体験したような過ごしやすさは得られません。程遠いのです。

今思えば、どっちつかずの中途半端な家になってしまっているのかなと感じています。

そのような経験もふまえ、私は超高気密高断熱に徹底した家づくりを提案しています。簡単に言えば超高性能な魔法瓶。外気(自然)に左右されず、エアコンなどの冷暖房で室温、湿度を管理し快適な住環境を作る。病院やホテルのようにトイレに行こうが、お部屋に入ろうが廊下を歩こうが、どこでも一定の温度。そんな家づくりを目指しています。それが間違いなくいつも快適で、且つ省エネルギー(光熱費の削減)に繋がるものと考えています。

それがZEH(ネットゼロエネルギーハウス)と呼ばれる国の政策にも繋がっていくのです。

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